大中です。
連続講座の設計や運用は、本づくりに似ています。
本づくりも、執筆だけで成り立っているわけではありません。
企画し、全体のスケジュールを決め、構成を決め、ようやく執筆に至ります。
執筆したら校正し、印刷し、流通に乗り、そしてようやく販売に至ります。
構成を決めるのがカリキュラムだとしたら、その前に出版し販売に至る全体のスケジュールを決めておく必要があります。
それがないと、執筆期間が長くなりすぎて校正にかける時間がとれなかったり、売ることばかり考えて出版社との連携がうまくいかなくなって2冊めに結びつかなかったりします。
連続講座を継続して開催し、ビジネスを成長させるために必要なプランニングについて解説します。
講座開催の全体像
下記の記事で、連続講座を開催するためにはまずコンセプトという話をしています。
コンセプトが決まったら、次は内容、あるいは集客。
といきたいところですが、これは失敗しやすいパターンです。
繰り返しになりますが、集客やカリキュラムはたしかに大事です。
ただそれは、要素の7分の2でしかない。
そこだけにこだわって全体像を見失っては、本末転倒です。
連続講座をやる目的は、あくまでビジネスを成長させるためのはず。
そのためには、継続して開催できるよう、かつやればやるほど集客が楽になるように、全体のスケジュールをたてる必要があります。
スケジュールには大きく分けて、
・開催までのスケジュール・プランニング
・連続講座を視野に入れたスケジュール・プランニング
があります。
開催までのプランニング
まずは開催までのスケジュールをプランニング。
連続講座のスケジュールといえば、ほとんどの人はこちらを思い浮かべるかと思います。
連続講座の開催をするのであれば、一年間でスケジュールを考える必要があります。
コンセプトを決め
集客媒体を作成し
集客を行い
説明会を実施し
本講座を行う
最低でも講座開始から3ヶ月前、できれば半年前から準備を始める。
とくに最初は、期間に余裕があればあるほど準備をしっかりできるので、集客が楽になります。
2期・3期と開催でき、卒業生が増えてコミュニティが強固になってくれば期間を詰めてもよくなってきますが、最初は余裕をもたせたほうがいい。
「講座をバックエンドではなくミドルエンドで」と解説した理由もここにあって、講座をバックエンド商品と考えてしまうと利益を確保するためにスケジュールがタイトになります。
ただ、タイトなスケジュールで集客・プロモーションを行うと、コンセプトがずれたり、刈り取り型の集客になって継続しづらくなったりします。
余裕を持ったプランニングが望ましいです。
媒体の制作も集客も、そして説明会の成約率も
基本的には想定より遅くなったり悪くなったりします。
なので、スケジュールは早めに見積もるのが鉄則。
媒体の制作が遅れて、集客期間が予想より短くなってしまって説明会にあまり人数が集まらないということがけっこう起きます。
自分が“これくらいでいける”と考えるスケジュールより一ヶ月前倒しのプランニングくらいでぎりぎりと思ってもらうといいと思います。
連続開催を視野に入れたプランニング
繰り返しになりますが、連続講座をビジネスに取り入れるのであれば、連続開催を視野に入れていただきたいと思います。
継続して開催していくことで卒業生によるコミュニティが成長し、それはやがて大きなものをあなたにもたらしてくれます。
ただそのためには、講座をただ繰り返せばいいというものではありません。
連続して開催していくためのプランニング・スケジューリングを最初からやっておくことで、無駄のない講座開催・コミュニティ構築ができます。
連続開催を視野に入れてプランニングする、具体的には
・講座終了後のイベントや運営
・コミュニティへの招待などの運営
・そして次の期の講座集客
これらをあらかじめプランニングしておきます。
講座が終わったらそれで終わりではなく、そこからがスタート。
より強い関係性を築き、次の期の集客などにもご協力いただけるようにプランニングする。
連続講座をバックエンドと捉えず、ビジネスの一環として長期的なスケジュールで取り組むためのプランニングをすることで、徐々に集客が楽になってきたり、コミュニティが成長し、ビジネス全体に良い影響がでたりします。
ぜひ取り組んでみてください。
講座によってコミュニティを作って新規顧客の集客を楽にする方法をメールセミナーで解説しています。
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ビジネス・プロデューサー
ビジネス書作家
大阪大学を卒業後、高校の歴史教師に。その後コンサルタントとして独立。
コンサルタントやセミナー講師、士業やセラピスト、スクール運営者など、専門的な知識や技術を顧客に提供する事業者のサポートを一貫して行い、200名以上のコンサルティング、セミナー開催300回・1000名参加の実績を持つ。なかでもコンテンツを用いた連続講座・スクールの開催サポートを得意とし、サポートした顧客は高額講座が一週間で満席・顧客増、出版・TV出演などの成果を挙げている。
自身でも連続講座を複数回開催し、中長期的に成長するビジネスモデルを構築している。