コンテンツを作る際のポイントを下記の記事でお伝えしました。
ノウハウをコンテンツに昇華させた。いよいよ販売だ・・・
とはなりません。
コンテンツを作ったら、それを商品として加工する必要があります。
暗黙知・ノウハウ → コンテンツ → 商品 の順だと思っていただければよいかと思います。
コンテンツはあくまで商品の“もと”であり、これを加工しないと顧客に販売することはできません。
ここでは、コンテンツを販売できる状態にするにはどうすればいいかを解説します。
コンテンツ×手段
コンテンツを商品にする方法は、手段との掛け合わせです。
たとえば、太っていて困っている人が、トレーニングを通じて理想の体型になるコンテンツがあるとして(まんまライ◯ップですが)、そのコンテンツをパーソナルトレーニングの形で提供するなら、『▲▲トレーニング』という商品・サービスとなります。
これを一対多数のスクール形式で提供するのであれば『▲▲トレーニング講座』、書籍にするなら『▲▲トレーニングの教科書(仮)』というふうに、手段と掛け合わせてはじめて、お客さんに提供できるようになります。
イコール、コンテンツさえ作ってしまえば、いろんな手段と掛け合わせることで複数の商品ができるということになります。
例えば僕の場合だと、連続講座・スクールを0から設計できるコンテンツを持っています。そのコンテンツをコンサルティングの形で提供する『連続講座設計コンサルティング』、実務も含めて提供する『連続講座プロデュース』、冊子・ホワイトペーパーとして提供する『0からはじめる講座ビジネスの教科書』、同名の動画・・・という具合に、いろんなかたちで提供しています。
こうすることでより広くお客さんに提供でき、チャンスも広がるし売上も積み上がります。
コンテンツを作って終わり、ではなく、どんな手段と掛け合わせるかまでを考えましょう。
変化の度合い=商品価格
商品を作る際、当然“値付け”をしなくてはいけません。
この値付け、簡単なようでいてとても難しい。
「経営とは値付けである」と、かの稲盛和夫氏もおっしゃってるとおり、適正な値付けは本来は極めて難しいものです。
ただ、いくつか決める際の基準はあります。
まず1つ目は、どれくらいの手間をかけるのかによって価格は変わります。
形のあるものを売る場合は、大量生産で作られた既製品より手間ひまかけて作ったオーダーメイド品のほうが価格が高くなるように、時間・手間をかけて作り上げられた商品・サービスは当然ながら高くなります。
しかし無形コンテンツの場合、どれくらいの手間がかかっているかは顧客には伝わりづらい。
なので、変化するのにどれくらいの手間がかかるのかが価格に影響します。
たとえば一回◯時間を数回かけて提供するようなコンサルティングであれば、自分の時給×かかる時間が商品価格です。
一方でオンライン上での動画販売であれば、作る手間はかかるかもしれませんが、提供する手間はほぼかかりません。その場合、そんなに高くは売れないでしょうね。
2つ目の基準が、“顧客にどれくらいの変化が与えられるのか”。
顧客は、変化を求めているからあなたから商品・サービスを買います。
その変化の度合いが大きければ高額でも払ってくれますが、変化の度合いが小さければそれに見合う価格しか払いません。
たとえばライザ◯プの場合、CMでやっている変化の度合いは極めて大きい。なので何十万という価格で売れます。でも、変化の度合いが小さい(と感じるもの)であれば、そこまでのお金は払ってくれません。
高額で売りたければ変化の度合いを大きく見せることが必要です。
まとめ
暗黙知・ノウハウをコンテンツにしても、商品にしないと売れません。
顧客がどんな変化を得られるのか、それをどのような手段で提供するのか。
これさえわかっていれば、いくらでも商品はできますので、ぜひ取り組んでみてください。
これまでの経験やノウハウを生かしてコンテンツを作り販売していく方法を、メールセミナーで解説しています。
ぜひお読みいただければ。
ビジネス・プロデューサー
ビジネス書作家
大阪大学を卒業後、高校の歴史教師に。その後コンサルタントとして独立。
コンサルタントやセミナー講師、士業やセラピスト、スクール運営者など、専門的な知識や技術を顧客に提供する事業者のサポートを一貫して行い、200名以上のコンサルティング、セミナー開催300回・1000名参加の実績を持つ。なかでもコンテンツを用いた連続講座・スクールの開催サポートを得意とし、サポートした顧客は高額講座が一週間で満席・顧客増、出版・TV出演などの成果を挙げている。
自身でも連続講座を複数回開催し、中長期的に成長するビジネスモデルを構築している。