大中尚一です。
コロナによって大きな変化が起きています。
徐々に起きつつあったデジタルシフトや働き方改革が、コロナショックで一気に進んだ感があります。
個人の生き方・働き方にも、大きな影響が出てきています。
企業寿命はどんどん短くなってきていて、一つのところで長く勤めることが難しくなってきていますね。
平均して一人3回は転職するような状況になってきていて
「一所懸命」
は困難になってきています。
※一所懸命とは、武士が自分の領地を命懸けで守ることから転じて、一つのところ・ことを死守すらというような意味
追い打ちをかけるように増税、それに社会保障も薄くなってきて、まさに個人の責任が問われる「生き残り」がテーマの時代になってきています。
そんな中、新しいノウハウを身につけスキルアップをすることが、キャリアアップひいては生き残りには大事という論調を見聞きします。
広告もそういうのが多いですね。
ただ、人間、そんなに器用ではありません。
キャリアアップや稼ぐために必要なノウハウであっても、自分に合わない人はいます。
合わないことをいくら努力しても、合ってる人には勝てません。
そもそも、いまから身につけようと思っても、時間がかかる。
その間ににっちもさっちも行かなくなる事態も予想できます。
起業でも副業・複業でも、まず取り組むのがいいのは
自分が好きなことや得意なことを活用する
こと。
もちろんスキルアップは必要ですが、自分が好きなことや得意な事を活用する方が効率的です。
一生懸命頑張ってノウハウを学んだり資格をとったりしても、会社の倒産や環境の変化で、無意味になる可能性もあります。
でも、自分の経験や得意なこと・好きなことというのは、環境が変わったとしても自分の財産であり続けます。
この好きなことや得意なことを人に教えることをビジネスにする。
これが、これから環境が大きく変わっていく社会の中で生き残っていくための有効な手段です。
”教える”ことが最強の生き残り戦略
環境が大きく変わっていく社会の中で生き残っていくためには
自分の経験や好きなことを教えることが最強のビジネス戦略となる
僕はそう思っています。
前提として、これからの社会で必要とされる能力は”学ぶ力”です。
これはオックスフォード大学の教授であるマイケル・オズボーン氏が提唱しているもので
氏は、AIの発展により50%の仕事が人間の手から離れる、その未来に求められるスキルは
”戦略的学習力”
であると述べました。
戦略的学習力とは一言でいうと、新しいことを学ぶスキルのこと。
新しいことを学んだり教えたりするときに、最適な学習法を選び、実践できる力のことを指します。
これからの社会で生き残っていくためには、生涯に渡って学び続ける必要があります。
そうでなければ仕事を失い、未来が閉ざされてしまいます。
そして、学ぶためにはその対になる
教える
存在が必要です。
もちろん独学で学ぶこともできますが、効率的に学ぶには、その分野のことを体系的に教えてくれる人から学ぶほうが効率的かつ効果的です。
そのために、”教える”ことの需要はこれからますます高まっていきます。
そうはいってもそんなのか限られた人の話で、自分には教えられるようなことはない。だれも自分の話を必要とするとは思えない。
そんな声が聞こえてきそうです。
しかし、そんな事はありません。
たとえば車の免許をとるとき、あなたは誰に教わりますか?
プロのレーサーでしょうか?
そんなことはないですね。
教習所に行って教わると思います。
もちろん教習所の先生も運転のプロですが、レーサーほどではない。
それでも技術を教えることで稼ぎを得ています。
自分が得意なことや経験してきたこと・好きなことの分野であなたよりも初心者の方がいれば、その人達はあなたのスキルやノウハウを必要としています。
それを教えることで、仕事やビジネスにできます。
特にこれから学ぶ人が増えていく中で、教えることの可能性はどんどん拡がっていきます。
また、人に教えることでさらに自分自身の学びも深くなり、よりその分野を極められるというメリットもあります。
まさにこれからの社会を生き残っていく上での最強のビジネス戦略が
教える
ことだと言っても過言ではありません。
勝てる土俵 と 強い武器
教えることを仕事にする、と言っても、ただ自分の経験や好きなことを話せばうまくいくわけではありません。
「あなたの話を聞きたい。教えてもらいたい」と思ってもらい、顧客や受講生に選んでもらうには
勝てる土俵 と 強い武器
を作る必要があります。
勝てる土俵とは、その分野においてはあなたが第一人者として認知されるあなただけの領域
強い武器とは、同業他者には真似ができない・しにくい、あなたならではのコンテンツのことです。
この二つを揃えて作り上げることではじめて、あなたは第一人者として選ばれる存在となることができます。
生き残りのためにやってはいけないこと
頑張っているけどなかなか成果が出ない、思うように結果が出ていない人には、次のような特徴!?があります
・とにかくインプット
・ノウハウコレクター
・実力をつけてからやる
とにかくいろんな情報や知識を「いつか役に立つかも」と思ってひたすらインプット。
いいセミナーがあると知ったら、どんどん参加。
それはいいんですが、それを実践に移したり、整理して発信したりはしせず、さらにインプットを積み重ねたりノウハウの収集に努めたり。
理由は、「まだ準備ができてない」から。
自分にはまだ知識が足りない、実力が足りない、ノウハウが必要。
実践・アウトプットに移すのは、実力がついてから。
そう言って、行動を先延ばしにするのが特徴です。
本当の実力は実践の中でしか培われないんですが、それはやっぱり怖い。
ということで、今日も一生懸命インプットして"準備"しています。
いくらインプットしても、生き残るための力はつきません。
実力をつけるには、学んだことをアウトプットし実践に移すこと。
それには、自分の知見やノウハウを整理して人に教えることが最適です。
うまくいっている人の特徴
教えることを仕事にしている方は、世の中にたくさんいます。
大別して
コンサルタントやコーチ、士業・FPなど、専門知識や情報を持って教えたりサポートする人たち
整体やセラピスト、歯医者やインストラクターなど、専門的な技術でもって教えたりサポートしたりする人たち
に分かれますが、その中でもうまくいっている人とそうでない人に分かれます。
では、うまくいっている人は、どんな人なのでしょうか。
共通点として
・勝てる土俵を作っている
・強い武器を持っている
ことが挙げられます。
この二点が揃っているため、ファンやリピーターがおり、先生として敬意を払われつつ稼げているという特徴があります。
あれもこれもと手を出さず自分の領域を設定・作り出し
第一人者・専門家としての認知度を確実に上げた結果顧客に選ばれ
その成果をもってさらに第一人者としての基盤を固める
こういう正のスパイラルを作り出しています。
では、勝てる土俵と強い武器を持つにはどうすればいいのか?
それぞれ解説します。
勝てる土俵
うまくいっている人は、”勝てる土俵"を作っています。
言い換えると、自らの専門分野を作り上げ、そこで勝負しています。
一方で、努力してるのになかなか成果が出てない人は、他者が作った土俵で勝負しています。
そこで勝つため、際立つ存在になるためにはとにかく実力をつけることが大事と考えて、ノウハウを学んだりスキルアップに勤しみます。
ただ、どんなに実力をつけたと思っても、それを発揮する場がなければ意味はありません。
そもそも、本当に実力がついたかどうかは、お客様の成果を出すことでしかわかりません。
なのでまずやるべきは、お客様創りです。
そのためには、ここなら誰にも負けないという勝てる土俵を設定・創り上げ、お客様から選ばれる存在にならないといけません。
では、勝てる土俵を創るにはどうすればよいか。
いろいろ考えるべき要素はありますが、大前提として
お客様は誰か
を明らかにする必要があります。
それも
中小企業の経営者
とか
子育て世代
とか曖昧で中小的な決め方ではなく
何に困っているか
どんな欲求を持っているか
という内面にまで踏み込んで決める必要があります。
これが、全ての起点となります。
強い武器
成果を出している人、出し続けている人は、強い武器を持っています。
自分ならではのコンテンツに基づいた商品を持ち、加工して拡げていて、影響力を高めています。
彼らは意図して、あるいは無意識のうちに
ノウハウ
と
コンテンツ
の違いを弁え、けっしてノウハウコレクターになることなく自分のコンテンツを磨き、成果を出しています。
繰り返しになりますが、ノウハウはいくら身につけたてもそれだけでは売れません。
ノウハウをコンテンツに昇華し、商品にしてはじめて売ることができる、選ばれる土俵に立つことができます。
強い武器の基は、コンテンツです。
コンテンツを作るためには、まず顧客に与えられる変化を明らかにする必要があります。
顧客があなたに関わった結果、何が得られるのか。
そこをはっきりさせておきましょう。
まとめ
人生100年時代と言われるようになりました。
現役で働かなければならない期間はどんどん延びています。
最後まで豊かで充実した人生を送ろうと思えば、学び続けて自分をアップデートし続けることが重要です。
その学んだことを体系化して、必要とする人に教える。
そうすれば、常に必要とされ収益を得続けることができます。
そのためには、自分の勝てる土俵を作り、強い武器を持つこと。
ぜひ取り組んでみてくださいね。
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大阪大学を卒業後、高校の歴史教師に。その後コンサルタントとして独立。
コンサルタントやセミナー講師、士業やセラピスト、スクール運営者など、専門的な知識や技術を提供する事業者のサポートを一貫して行い、200名以上のコンサルティング、セミナー開催300回・1000名参加、スクール事業のプロデュース20件以上などの実績を持つ。
サポートした顧客は高額講座が一週間で満席・顧客増、出版・TV出演などの成果を挙げている。
自身でも、培ってきた経験とライフワークである歴史の研究から得た知見を基に各種講座や講演を行うとともに、2020年8月、歴史からビジネスを紐解く『日本のしくじり史』を刊行。