大中尚一です。
2020年からデジタルシフトが本格化してきました。
徐々に起こっていたDX(デジタル・トランスフォーメーション)の流れは、コロナによって一気に加速。
社会全体がオンライン化に舵を切り、ビジネスをやっていくにはオンライン対応をせざるを得ない状況になってきています。
それは、教えることを仕事にする人も例外ではありません。
コンサルタントやコーチ、士業など、ノウハウや知識を伝えサポートする方
整体やセラピスト、トレーナーなど、技術を用いてサポートする方
こういった方々は、特に集客の面においてはオンライン対応をしなければ、どんどん苦しくなってきます。
すでによほどの実績を残している人は別ですが。
ただ、今までやってきたことをそのままオンラインで同じようにすればいいかというとそういうわけではありません。
実際に、手段だけオンラインを取り入れた方の中には
・多くの情報の中に埋もれてしまってその他大勢の一人になってしまっている
・顧客に伝えたいことが伝わらず、集客数が減少
・SNSなどで発信しても、反応がない
・商品価値を適切に伝えられず、顧客単価が大きく減少
などの失敗をしている方がたくさんいらっしゃいます。
これからは、オンラインでの集客ラインを持つことは必須になってきます。
その際にポイントとなる点が5つあります。
順に解説していきます。
オンラインで集客をする際のポイント
オンラインで集客をする際のポイントは、つぎの5つです。
1.コンテンツ
2.専門性
3.見せ方
4.リード
5.コミュニティ
オンライン集客でいまいち成果が出ていない人は、これらが欠けています。
結果、とにかくSNSで露出を増やて売り込みをかけたり、企業向けにダイレクトメールを頻繁に出してブロックされるという羽目に陥っています。
SNSもメールマーケティングも、上記の5つのポイントを準備・抑えた上でやらないと、効果は大きく損なわれます。
コンテンツ
まずコンテンツ。
コンテンツというのは、お客さんに何らかの変化を与えるものです。
お客さんがAという問題で困っている。
そこであなたのコンテンツを入手すれば、Bという上位になれる。
これが、コンテンツに必須の要素です。
コンテンツが必要、というと、「コンテンツは持ってます」という方が多いんですが、大半の人がコンテンツになっていません。
そういう方は、コンテンツとノウハウを混同しています。
コンテンツとノウハウは、異なります。
ノウハウはあくまで機能であり、コンテンツの素材にはなっても、コンテンツとは似て非なるもの。
この理解がなければ、選ばれる・売れるコンテンツは作れません。
専門性
オンラインで検索されたりSNSで注目されるのは
○○の専門家
です。
その道・分野の第一人者や専門家の意見は、みんな聞いてくれます。
でも、そうでない人の意見は、ただのその他大勢の意見。
だれも耳を傾けてくれませんし、そもそも意見を聞こうとすらしてくれません。
発信してもだれも反応してくれず
動画やテキストも目にしてくれない。
それをさけるためには、自分を専門家としてブランディングすることが必要です。
狭い領域で良いので、○○の専門家として自分の立ち位置を決める。
この決断をしなくてはいけません。
たとえば税理士だったら「相続のことならお任せください」とか
FPだったら「医師の資産づくりに特化しています」
パーソナルトレーナーだったら「30代女性のためのリバウンドしないダイエット」と
分野を絞り込む。
狭い地域で地域密着型サービスをするのであれば
「○○市の勢味はお任せください」とか
「○○町のお客様のホームドクター」など、地域を絞り込む
この”絞り込み”が大切です。
見せ方
その専門分野に絞って魅せる・発信する。
「そんなことしたら、顧客を取りこぼしてしまう」ということを言う方がいますが、絞り込んで見せないと、取りこぼすどころかお客さんが来ません。
最悪なのが
これもできます、あれもできます
全部カバーできます
と言ってしまうこと。
税理士だったら、「税務のことならなんでもご相談ください」と
コンサルタントだったら、「経営全般のご相談にのれます」
整体だったら、「体全体の不調を、老若男女整えます」
とか。
これを言ってしまうと、選ばれなくなります。
「なんでもできるは、なにもできない」
とよく言われますが、まさにその状態になります。
絞り込んで、それ以外は捨てる。
絞り込んだ部分を深く深く魅せていく。
そうすることで、専門家としてのポジションを強固にし、選ばれるようになります。
選ばれたら、専門分野として見せた以外の相談も来ます。
相続のことを相談したお客様が、「じつはこんなことも困ってる」という話をもちかけてきます。
そうしたらそのときに、なんでもできることをアピールすればいい。
まずは一点に絞り込む。
これが極めて大事です。
リード
見せ方に関わる話にもなりますが、「専門家として見せる・魅せる」といっても、ただ意見を垂れ流せばいいというわけではありません。
専門家として発信する、情報を流す。
その際に、やらなければならないことがあります。
それが、こちらからいつでも情報をお届けできる体制を築いておくこと。
つまりは、メールアドレスを取得することです(人によって公式LINE)。
SNSや発信媒体(You Tubeやブログ記事)はとても便利なんですが、ひとつ弱点があります。
それは、こちらから届けたい対象に情報を意図して送れないということ。
SNSなどに流した情報は、お客さんが探してくれないと、お客さんの手元には届きません。
一方で、メールアドレスを登録してもらえば、こちらから好きなときに情報を届けることができます。
そうしてはじめて、あなたが買っていただきたい商品サービスの情報・来ていただきたいセミナーの情報を、あなたに関心を持ってくれている人に届けることができます。
メールアドレスを取得するためにするのが、「リード」を用意すること。
リードというのは、メールアドレスを登録してもらうための各種の手段。
メールアドレス登録ページや動画配信ポータルなど、有益な情報を提供する代わりにメールアドレスを登録してもらう手段を用意しておくことが必要です。
どんなに情報を発信しても、それがセミナーの集客や商品販売に結びつかなければ意味が薄くなります。
オンラインでの集客・商品販売を効果的に行うために、リードを複数用意すること。
これを忘れないようにしてください。
コミュニティ
オンラインで集客をする際のポイントの5つ目は、コミュニティです。
オンラインに限らず、これからは自分のコミュニティを持てるか否かが、中長期的なビジネスの成否を分けます。
全くの新規顧客を取り続けるというのは、すごく難しくなりました。
ほとんどのお客さんは、緊急に必要な困りごとはもっていません。
無料・格安である程度手に入るし、とくに物質的なものはほとんど満たされています。
そんな情勢の中で新規顧客を増やし続けるのは、至難の業です。
では、どうするか。
自分・自社に共感してくれたり、サービスを利用してくれた人のコミュニティを作り、接触を保ち続けることが有効です。
必ずしもすぐにサービスを買ってくれたり、追加で購入してくれたりはしないかもしれません。
でも、接触を続けていれば、何かのタイミングでまたあなたのサービスを購入してくれる可能性は高まります。
また、コミュニティの利点は、あなたとお客さんとの縦の関係だけでなく、お客さん同士の横の関係も生むことができることです、
その横の関係が繋がっていけば、お客さんはあなたのコミュニティに居続けることに価値を感じ、より関係性が深くなります。
コミュニティを成長させることができれば、あなたのビジネスの成長性・安定性は格段に増します。
まとめ
オンラインでの集客に関する5つのポイントをお話ししてきました。
どれも、なにか新しいノウハウを学ばなくてもできることばかりだと思います。
ぜひご自身のビジネスに取り入れて、アフターコロナ時代の生き残りにお役立てください。
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大阪大学を卒業後、高校の歴史教師に。その後コンサルタントとして独立。
コンサルタントやセミナー講師、士業やセラピスト、スクール運営者など、専門的な知識や技術を提供する事業者のサポートを一貫して行い、200名以上のコンサルティング、セミナー開催300回・1000名参加、スクール事業のプロデュース20件以上などの実績を持つ。
サポートした顧客は高額講座が一週間で満席・顧客増、出版・TV出演などの成果を挙げている。
自身でも、培ってきた経験とライフワークである歴史の研究から得た知見を基に各種講座や講演を行うとともに、2020年8月、歴史からビジネスを紐解く『日本のしくじり史』を刊行。